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【整形外科300院調査】ホームページ表示17秒が招く集患の構造課題

目次
この記事で分かること(要約)
整形外科クリニックの集患は、ホームページの表示速度という土台で大きく出遅れています。本記事の元になっているのは、当社が2026年5月に実施した「クリニック300院 Core Web Vitals 実測調査」です。10診療科×30都道府県=300院サンプルのうち整形外科は25院、そのうち全院がGoogleの定める基準を満たしていませんでした。LCP(Largest Contentful Paint=最大コンテンツの描画時間)の平均は17.25秒で、これは10診療科で単独のワースト1位、最速の心療内科(7.55秒)の2.3倍です。本記事は、なぜ整形外科HPだけがここまで遅いのかを、1次データから構造的に分析した業界調査レポートです。
この記事で分かる3つのこと
- 整形外科25院の CWV達成率0%・LCP平均17.25秒 が示す、10診療科ランキング内のポジションと差の大きさ
- SEOスコア91点/Performanceスコア62点という乖離から見える「実装は整っているのに速度だけ落第」の 構造的な原因
- 画像最適化・モバイル設計・HP制作会社との交渉ポイントの 3つの最優先施策 と、院長が今日から自院で確認できるチェックリスト
読む順序のおすすめ
- まず数字のインパクトを見たい先生 → 「ワースト1位になった3つの数字」章
- 自院の速度を今すぐ測りたい先生 → 直後の PageSpeed Insights で自院URLを入力(15秒で測定完了)
- 改善施策の優先順位を知りたい先生 → 「3つの最優先施策」章
- 集患への影響を試算したい先生 → 「12秒待たせるHPが招く集患機会損失」章
なお、本記事は当社「クリニック集客の設計図」編集部が2026年5月18日に実施した実測調査の1次データに基づいて執筆しています。測定スクリプト・元データ・集計プロセスは外部から再現可能な形で公開しており、調査の透明性を担保しています。
【数値根拠の注記】
本記事に記載するLCP・CWV達成率・Performanceスコア等の数値は、当社が2026年5月18日にGoogle PageSpeed Insights API v5で実測した整形外科25院を含む300院サンプル(測定成功251院)のラボデータ中央値です。サンプリングソースは厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」オープンデータ。LCPと直帰率の関係はGoogle「Think with Google: Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed」(2017年)を引用しています。整形外科25院という標本数の制約上、本記事の数値は業界全体の傾向を示すものであり、個別院の改善幅を保証するものではありません。最新の医療広告規制は厚生労働省ページでご確認ください。
調査の概要と方法

本調査は、整形外科クリニックHPの集患力を表示速度の観点から客観的に評価することを目的に、無作為抽出した全国300院を対象に実施しました。
- 調査主体:株式会社SUTEKi「クリニック集客の設計図」編集部
- 調査日:2026年5月18日
- 対象:30都道府県×10診療科=300院(整形外科は30都道府県から各1院、計30院抽出のうち測定成功25院)
- 測定ツール:Google PageSpeed Insights API v5(モバイル戦略)
- 測定方法:各URLを3回測定し中央値を採用(PSIの測定揺れ対策)
- 取得指標:LCP(Largest Contentful Paint)、CLS(Cumulative Layout Shift)、INP(Interaction to Next Paint)、Performance/SEO/Accessibility/Best Practices スコア
- サンプリングソース:厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」オープンデータ
- 大手チェーン除外:湘南美容・TCB・AGAスキン・リゼ・ゴリラ等のドメインは除外し、地域に根差した個別クリニックに限定
Lab値とField値の違い(重要)
PageSpeed Insightsで取得できるLCPには Lab値とField値 の2系統があります。本記事で「LCP 17.25秒」と表記しているのは Lab値(仮想計測:新規訪問者がキャッシュなしで初めて訪れた場合のシミュレーション)の中央値です。これに対しField値は、過去28日間に実際にそのページを訪れた実ユーザーの中央値で、リピーターのキャッシュ済み読み込みも含まれます。
新規集患の評価では、初診患者は「キャッシュを持っていない初回訪問者」のため Lab値に近い体験をします。「Google Analyticsで見るとうちのHPは速い」と感じる先生も多いかもしれませんが、それはField値(リピーター中心)が反映されているためで、新規来院を増やしたいフェーズでは Lab値の実態を直視する必要があります。
調査の限界
- 300院サンプルのうち測定成功は251院(残り49院はHP消失・サーバー側エラー等で測定不能)。整形外科は30院抽出のうち25院が測定成功しました
- モバイル測定のみ(PCは未測定)。スマートフォン経由の検索が集患の主流であることを前提とした設計です
- 単発計測で時間帯・回線負荷の偏差は除外していない
- HP内のコンテンツ品質・予約導線設計・MEO要素は本調査の対象外
整形外科がワースト1位になった3つの数字

整形外科25院の測定結果は、3つの数字に集約されます。
数字① CWV達成率0%(産婦人科とともに最下位タイ)
Core Web Vitals全項目(LCP+CLS)でGoogleが定める「Good」基準を満たした院は、整形外科25院中 0院 でした。10診療科のうち達成率0%だったのは整形外科と産婦人科の2科のみです。次点の皮膚科は3.7%(27院中1院)、形成外科は11.5%、内科・精神科は11.1%でした。
下表は10診療科をCWV達成率の高い順に並べたランキングです。順位の数字が大きいほど集患HPの土台が弱い(10位=ワースト1位)という読み方になります。
| 順位 | 診療科 | サンプル数 | CWV達成率 | 平均LCP |
|---|---|---|---|---|
| 10位 | 整形外科 | 25院 | 0.0% | 17.25秒 |
| 9位(同率) | 産婦人科 | 22院 | 0.0% | 14.12秒 |
| 8位 | 皮膚科 | 27院 | 3.7% | 13.18秒 |
| 7位 | 眼科 | 24院 | 8.3% | 14.84秒 |
| 6位 | 内科 | 27院 | 11.1% | 8.13秒 |
| 5位(同率) | 精神科 | 27院 | 11.1% | 8.40秒 |
| 4位 | 形成外科 | 26院 | 11.5% | 9.93秒 |
| 3位(同率) | 小児科 | 26院 | 16.7% | 14.12秒 |
| 2位(同率) | 心療内科 | 25院 | 16.7% | 7.55秒 |
| 1位 | 耳鼻いんこう科 | 22院 | 23.8% | 16.66秒 |

整形外科は「全院基準未達」というポジションです。
数字② LCP平均17.25秒は10診療科で単独最遅
整形外科の平均LCPは 17.25秒(17,253ミリ秒)でした。これは10診療科で 単独のワースト1位 です。Googleが定める「Good」の基準は2.5秒以下、「Poor」は4秒超なので、整形外科の平均は基準の 約7倍、Poor基準の 約4.3倍 という水準です。
整形外科に次いで遅いのは耳鼻いんこう科(16.66秒)、眼科(14.84秒)と続きますが、いずれも17秒台には届きませんでした。整形外科は2位耳鼻いんこう科にも0.6秒の差をつけて単独最遅です。
数字③ 心療内科の2.3倍の遅さ
10診療科で最速だった心療内科(LCP 7.55秒)と比べると、整形外科は 2.3倍 遅い計算になります。最速とはいえ心療内科でもGoogle基準(2.5秒)を超えているため、調査対象全体が遅いという業界共通の課題はあります。しかしその中でも整形外科だけが「業界平均より少し悪い」レベルではなく、飛び抜けて遅いというポジション に置かれている事実は、後述の構造分析で重要になります。
整形外科は何が遅いのか:1次データから見る構造分析

整形外科HPはなぜここまで遅いのか。原因を推測する前に、1次データから直接読み取れる構造的事実を4つ確認します。
データ① SEO 91点 vs Performance 62点の乖離(全体傾向)
300院全体で、SEOスコア平均は 91.4点、Performanceスコア平均は 62.0点 でした。SEOスコアはタイトルタグ・メタディスクリプション・見出し構造・robots.txt・サイトマップなど 実装の整い具合 を評価する指標で、91点という水準は「HP制作会社がSEO基本実装をきちんと納品している」ことを示しています。
一方Performanceスコアは画像最適化・キャッシュ・JS/CSSの圧縮・サーバ応答時間など 速度に関わる実装 を評価します。62点は「実装の基本は整っているのに、速度だけが落第点」という構造を示しています。整形外科のPerformanceスコア平均は 54.8点 で全体平均よりさらに低く、SEOスコアは整っているという全体傾向と合わせて読むと、「整形外科HPは見た目を整える工程は終わっているが、速度最適化の工程だけがすっぽり抜けている」と解釈できます。
データ② 整形外科のPerformance 54.8 vs 心療内科 70.8(差16ポイント)
診療科別のPerformanceスコアを並べると、整形外科は 54.8点、最速の心療内科は 70.8点、内科は62.1点、皮膚科は57.6点でした。整形外科と心療内科の差は16ポイントです。心療内科HPは画像が少なく、テキスト主体の落ち着いた設計が一般的です。整形外科HPは院内設備写真・リハビリ風景・X線画像・施術紹介などの画像点数が多くなりがちで、Performanceスコアの差はこの画像実装の重さに対応している可能性が高いと考えられます。
データ③ 都道府県別ばらつきの極端さ
整形外科を含む全体の都道府県別データでは、最遅の三重県(LCP平均36.88秒)と最速の福島県(3.17秒)で 約12倍の差 がありました。これはサンプル数の偏り(三重県n=10、福島県n=7)も含めて慎重に解釈する必要がありますが、地域のHP制作会社の慣行・ローカル広告代理店の納品品質に大きなばらつきがあることを示唆しています。整形外科HPは地元の制作会社・ベンダーに依頼するケースが多いため、地域のベンダー力に集患力が引っ張られる構造があります。
データ④ 整形外科25院のスコア分布の集中
整形外科25院のPerformanceスコアは、ほぼ全院が40〜70点のレンジに集中していました。70点を超える院はごく少数で、外れ値的な「ハイパフォーマンス例外院」が存在しません。これは「整形外科HP制作の業界平均レベル」が構造的に低い位置に固定されていることを意味します。
業界経験則として観察される候補要因(参考、データ未検証)
ここから先は、当社が医療メディア運営10年以上で観察してきた経験則に基づく 候補要因 です。本調査の1次データでは直接検証できていないため、強度は「弱」とご理解ください。
- 候補要因A:X線・MRI画像の無圧縮アップロード(経験則・データ未検証)。整形外科HPは患者向けの「疾患説明」「治療例」でX線画像を掲載するケースが多く、撮影時の高解像度ファイルをそのまま掲載すると数MBの容量になります
- 候補要因B:リハビリ施設写真の多用(経験則・データ未検証)。整形外科は理学療法士による外来リハビリが診療の柱で、施設規模をHPで訴求するため大判写真を多用する慣行があります
- 候補要因C:旧世代CMSへの依存(経験則・データ未検証)。整形外科HPの制作はHP制作専門会社に依頼するケースが多く、独自CMSや古いWordPressテーマで構築されている院も少なくありません
これらはあくまで仮説で、本調査では検証していません。データで強く言えるのは前述①〜④に限られます。
12秒待たせるHPが招く集患機会損失


LCPが遅いと何が起きるか。Googleが2017年に公開した業界ベンチマーク調査(Think with Google: Mobile Page Speed New Industry Benchmarks)では、モバイルページの読み込み時間と直帰率の関係を以下のように示しています。
LCP遅延と直帰率の関係(Google公式データ)
- 1秒→3秒:直帰率が 32%増 える
- 1秒→5秒:直帰率が 90%増 える
- 1秒→6秒:直帰率が 106%増 える
- 1秒→10秒:直帰率が 123%増 える
整形外科の平均LCPは17.25秒なので、10秒時点の「123%増」をさらに超える領域に置かれていることになります。直帰率が増えるということは、HPに来た訪問者が予約フォームや問い合わせ情報に到達する前に離脱しているということで、せっかくの集患機会が HPの最初の数秒で失われている ことを意味します。
整形外科患者の検索行動と表示速度の相関
整形外科を受診する患者の多くは、「肩 痛い」「膝 痛い」「腰 病院」「整形外科 ○○駅」など、症状名と地域名を組み合わせてスマートフォンで検索します。痛みを抱えている状態で検索しているため、結果ページを開いて表示が遅ければ「次の候補」をすぐにタップする確率が高くなります。整形外科患者の年齢層は中高年が中心で、通信環境が必ずしも最新ではないため、HP側の負荷の重さがそのまま体感速度の悪さに直結します。
機会損失の試算(おおよその目安)
仮にGoogleの直帰率データを当てはめて試算すると、LCP 3秒のHPと比べてLCP 12秒以上のHPは直帰率が概ね2倍以上高くなる計算です。月間1,000訪問あるHPで直帰率が30%から60%に上がるなら、予約フォームに到達できる訪問者が700人から400人に減ります。年間ベースでは3,600人の機会損失です。この数字は院ごとの実態(来院率・再診率・自費診療比率)で大きく変動するため、あくまで「機会損失の大きさを実感するためのおおよその試算」として捉えてください。実際の影響は自院のGoogle Analytics(GA4)で訪問→予約完了の到達率を見て確認するのが正確です。
整形外科HPの集患力を取り戻す3つの最優先施策

整形外科HPの表示速度を改善するための最優先施策を3つ整理します。順位はPerformanceスコアへの影響度と、院長が制作会社に依頼する際の交渉のしやすさで決めています。改善幅は院の現状によって大きく変動するため、本章では断定的な数値は避け、Google公式の推奨事項に沿って方向性を示します。
施策① 画像最適化(最大の効き目)
LCPは「ページ内で最も大きいコンテンツの描画時間」を測る指標で、整形外科HPの場合この「最も大きいコンテンツ」はほぼ確実に画像です。画像最適化で押さえるべきポイントは3つあります。
- フォーマット変更:JPEG/PNGからWebPに変換する。WebPはGoogle推奨の次世代フォーマットで、同じ画質でファイルサイズを20〜35%削減できます
- リサイズ:4K原寸の画像を1920px以下にリサイズする。スマートフォン表示なら640px〜1080pxで十分です
- 遅延読み込み:ファーストビュー外の画像に
loading="lazy"属性を付与する。初期表示時に読み込む画像を減らせます
WebPへの変換はWordPressであればプラグイン(EWWW Image Optimizer等)で一括対応可能です。HP制作会社に依頼する場合は「全画像のWebP変換と1920px以下リサイズ、loading="lazy"付与」を見積りに含めるよう依頼してください。
施策② モバイル設計の見直し
整形外科患者の検索行動はスマートフォン中心です。モバイル設計で押さえるべきポイントは以下です。
- タップ領域の確保:ボタン・リンクのタップ領域は最低48×48pxを確保する(Google推奨)
- フォントサイズ:本文は最低16px。高齢患者向けには18px以上が望ましい
- 固定ヘッダーの軽量化:スクロール追従するヘッダーが重いと描画が遅延する。装飾を最小限に
- 電話ボタンの即タップ化:診療時間外の問い合わせを電話一発で完了させるため、ヘッダー右上に常時表示
これらはCWVの数値改善だけでなく、来院に直結する導線設計でもあります。
施策③ HP制作会社との交渉ポイント
整形外科HPは地域の制作会社に依頼しているケースが多く、運用契約の中身を見直すと改善が進むことがあります。具体的には以下4点を契約に盛り込めるか確認してください。
- CWV基準の納品KPI化:「LCP 4秒以下、CLS 0.1以下、Performanceスコア70点以上」を納品基準に追加する
- 画像最適化の責任範囲:院長が用意する素材を制作会社側でリサイズ・WebP変換する責任を契約に明記
- PSIスコアの定期報告:月次でPageSpeed Insightsの計測結果を報告書に含める
- 更新時の速度劣化チェック:新規画像・新規ページ追加のたびに速度チェックを行う運用に変更
予約システム実装とCWVへの影響(補足)
整形外科HPに予約システム(EPARK・ドクターズファイル・自社予約等)を組み込む際は、外部スクリプトの読み込みでLCPが悪化することがあります。予約システムを評価する際は、iframe埋め込み方式か、別ページ遷移方式か、非同期スクリプト方式かを確認してください。非同期スクリプトで実装されていれば、初期表示への影響は最小限に抑えられます。
院長が今日から自院で確認できるチェックリスト
- [ ] PageSpeed Insights で自院HPのモバイルスコアを測定した
- [ ] LCPが4秒を超えていないか確認した
- [ ] Performanceスコアが70点未満なら画像最適化を優先候補とした
- [ ] ファーストビューの画像サイズ(KB)を確認した
- [ ] スマートフォンで自院HPを実際に開き、何秒で予約ボタンが押せるか測った
- [ ] フォントサイズ16px以上が確保されているか確認した
- [ ] 固定ヘッダーが重くないか視覚的にチェックした
- [ ] 電話ボタンがファーストビューに常時表示されているか確認した
- [ ] HP制作会社の契約書に「CWV基準」が含まれているか確認した
- [ ] 月次でPSIスコア報告を制作会社から受け取れる体制か確認した
続編予告と関連調査リソース

本調査は当社「クリニック集客の設計図」が進めている 医療検索可視性3部作シリーズ の第1弾「速度(CWV)」の整形外科特化分析です。後続2弾の予告と、本記事の元データへのアクセス方法をご案内します。
シリーズの全体像
| 弾 | 配信日 | テーマ |
|---|---|---|
| 第1弾(本調査) | 2026年5月19日 | クリニック300院 Core Web Vitals 調査(速度) |
| 第2弾 | 2026年6月2日 | ローカルSEO占有率調査(大手vs個人クリニック) |
| 第3弾 | 2026年6月16日 | HP鮮度 × CWV クロス分析(更新頻度) |
第3弾では同じ300院サンプルで「HPの更新頻度とCWVスコアの相関」を分析する予定で、整形外科HPの構造課題のさらなる解明が期待されます。
元データへのアクセス
本調査の測定スクリプト・元データは公開しており、第三者による再現・検証が可能です。調査の全体サマリーはPR TIMES配信記事「クリニック300院 Core Web Vitals 自動調査」からご確認ください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 整形外科のHP表示速度はなぜ集患に影響するのですか?
整形外科を受診する患者は、肩・膝・腰の痛みなど 症状を抱えた状態でスマートフォンで検索 することが多く、結果ページの表示が遅ければすぐ次の候補をタップします。Googleの公式調査では、ページ読み込みが1秒から10秒に伸びると直帰率が123%増えるとされています。整形外科の平均LCPは17.25秒なので、訪問者の多くが予約フォームに到達する前に離脱している可能性が高く、集患機会の損失に直結します。
Q2. 自院のHP表示速度を測る方法は?
Googleの無料ツール PageSpeed Insights で測定できます。自院HPのURLを入力すると、約15秒でモバイル・PC両方のスコアが表示されます。重要指標はLCP(4秒以下が基準)、Performanceスコア(70点以上が一つの目安)、CWV判定(Good / Need Improvement / Poor)の3つです。
Q3. 画像最適化は誰がやるべきですか?院長が自分でできますか?
WordPressで構築されたHPであれば、EWWW Image Optimizerなどのプラグインで一括WebP変換が可能なため、技術に明るい院長であれば自院で実施できます。独自CMSや古いシステムの場合は、HP制作会社への依頼が現実的です。依頼時は「全画像のWebP変換と1920px以下リサイズ、loading="lazy"付与」を見積りに含めるよう指定してください。
Q4. HP制作会社にどう依頼すれば改善が進みますか?
契約書に「CWV基準の納品KPI(LCP 4秒以下、Performance 70点以上)」「画像最適化の責任範囲」「月次PSIスコア報告」を盛り込むのが最も効果的です。既存契約でこれらが含まれていない場合、契約更新のタイミングで追加交渉する形が現実的です。
Q5. モバイル対応は具体的に何をすればいいですか?
タップ領域48×48px以上の確保、本文フォント16px以上(高齢患者には18px以上推奨)、固定ヘッダーの軽量化、電話ボタンのファーストビュー常時表示の4点が基本です。これらはCWVスコアだけでなく、来院導線の使いやすさにも直結します。
Q6. 改善後どれくらいで結果が出ますか?
PageSpeed Insightsのスコアは画像最適化の実施直後から改善が反映されます。一方、検索順位や流入数への波及は数週間〜数か月のタイムラグがあります。Field値(実ユーザーデータ)は過去28日間の平均なので、Lab値の改善がField値に反映されるまで約1か月かかります。集患数の変化は、季節性や他施策の影響もあるため、改善前後で同条件の比較期間を3か月以上設けて評価してください。
まとめ
整形外科クリニックHPは、当社の2026年5月実測調査で「LCP平均17.25秒・CWV達成率0%」と10診療科で単独ワースト1位の表示速度でした。SEOスコアは整っているのにPerformanceスコアだけが落第点という構造から、HP制作工程で速度最適化のステップがすっぽり抜けていることが推察されます。改善の優先順位は「画像最適化 → モバイル設計 → 制作会社との契約見直し」の3段階で、いずれもGoogle公式の推奨に沿った方向性です。まずは PageSpeed Insights で自院の現状を測ることから始めてみてください。
最終更新:2026-05-22
監修:田中 伸欣(集客設計士 / 株式会社SUTEKi 代表取締役)
本記事は2026年5月時点の調査データに基づき作成しています。医療広告ガイドラインの最新情報は厚生労働省ページをご確認ください。
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